クロスフィア王国の第一王子アレクシスは、隣国から陰謀により売られてきた少女を、何も知らぬまま自分の従僕として召し抱える。
 自他ともに認める実力と絶対的自信を持っているアレクシスは、「この国の全ての物は自分の物、全ての者は自分にひれ伏す者である」という考えに基づき、気に入ったものは全て手に入れ、気に食わないものは破壊してしまう。
 先日最初は少女のことを新しい道具としてしか見ていなかったが、正確に仕事をこなし他兄弟からも信頼を得ていく少女に苛立ちを覚え、日々無理難題を押し付ける。
 そんなある日、薬を盛られ体調を崩したアレクシスは、少女の仕業ではないかと疑い厳しく当たるが、それを境に少女に対する特別な感情に少しずつ気づいていく……。